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母の退院
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「退院するから来て」
入院して1週間ほど経った頃母から電話があった。
「先生がもう退院していいって言うからサインをしに来て!!」と。
もう退院?そんなに早く?とびっくりしたが、
先生が言うのなら間違いないだろうと思い、
日にちを聞くと「明日」と言い出した。
突然のことで私も仕事を持っていたのでさずがに明日はいけないと言うと、
母は明日の一点張りで引かないので「じゃあ明後日行く」と何とか説得したが、
「もう分かった!!」と子どものように腹を立て電話を切った。
「まったく・・」と思い2日後いつものように病院へ行きナースステーションへ。
病院に母がいない・・
「あの~〇〇(母の名前)の娘ですけど退院の手続きにきました」と言うと、
「は?〇〇さんはいませんよ」と返事が返ってきた。
この看護婦さんは一体何を言っているんだ?と思い、
「いえ305号室に入院しているんですが」と言うと看護婦さんが調べる。
看護婦さんが私の元にやってきて私に告げた言葉に目が点になった。
・・えっ・・・え―――!!!
そう!!母は私と電話を切った次の日とっとと退院してしまっていたのだ!!
事情を聞くと2日後に娘が来てサインするから退院させてほしいとかなり先生にお願いしたらしく、
血糖値や血圧値も低くなり麻痺も見られず、
脳梗塞のほうも落ち着いてたので本人の意見を聞き入れたということだった。
そのまま私は病院を後にして車に乗り込んだ。
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